崔在銀
答えのない地平
2024年11月2日(土)–12月14日(土)
オープニングレセプション:2024年11月2日(土)17:00-19:00
開廊時間:火−土(日月祝休)12:00-19:00
*アートウィーク東京期間中、11月7日(木)から11月10月(日)は日曜を含め、10:00から19:00まで開廊いたします。
Press Release
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MISA SHIN GALLERY は、11 月2 日(土)から12 月14 日(土)まで、崔在銀の個展、「答えのない地平」を開催いたします。
昨年の銀座メゾンエルメスで展示された大量の白い死珊瑚を用いた作品「White Death」は、危機迫る環境を強く訴える作品として、見るものに強烈な印象を残しました。本展では、さらに考察を進め、すべての生命の源である海をテーマに新作を展示いたします。
壁に並ぶ10枚の写真作品「誰がために鐘は鳴る」は、精緻な珊瑚のポートレイトに17世紀のイギリスの詩人であり司祭でもあったジョン・ダンの、「瞑想録第17」の一部が添えられています。
もう一方の壁に設置されたモニターには黒い海の映像が流れ、画面には世界の海のリアルタイムの海面温度などの情報が表示されます。ビデオ作品「Glas」のその黒い画面は、海水温の上昇で珊瑚が白化し死に至る現象を冷静に映し出し、すべての生命の根源である海が危機的状況にあることを、静かに警告しています。
誰かの死を知らせる鐘は、それは他ならぬ己にむけられたものなのであると、ジョン・ダンはその散文に書き記しています。世界で起こるあらゆる事物はすべて私たちに関わりを持ち、病や戦争で命が失われた時の鐘の音は、我が身の死と捉えることができます。その鐘は暗い海の中で静かに死を迎える珊瑚に鳴り響いているかのようです。
皆様のご来廊心よりお待ちしております。