“on sculpture –between line and figure”

Shinoda Taro, Auckland Art Gallery Project: Bronze Model, 2018, bronze, marble, 72 x 18 x 18 cm (28.3 x 7 x 7 in), Edition 5 + AP

on sculpture –between line and figure
Shinoda Taro, Jae-eun Choi, Kawamata Tadashi
Thursday, April 11 – Saturday, June 1, 2019
Hours: 12:00-19:00, Tuesday-Saturday
Opening Reception: Thursday, April 11, 18:00-20:00

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photo by Keizo Kioku

PRESS RELEASE

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MISA SHIN GALLERYは、4月11日(木)から6月1日(土)まで、川俣正、崔在銀、篠田太郎による彫刻の展覧会、on sculpture –between line and figureを開催いたします。

篠田太郎は、彫刻は独立した状態で成立するものではなく、ある環境や文脈のなかにおかれて初めて完成するものと考えています。オークランド・アートギャラリーに使われていない螺旋階段を発見したことに着想を得て、その螺旋を貫く円柱の彫刻を制作し、建物との関係において成立する作品を考案しました。また、全く同じ円柱の彫刻を美術館の外にも設置します。両者は同一の形を有しますが、片方は屋外に単独に設置されるが故に未完成となり、片方は螺旋階段の中に設置されるために建築と補完関係を伴って完成します。このプロジェクトは未完成ですが、本展では小さなサイズのモデル彫刻を展示します。

2010年から2016年にかけドイツ、ベルリンを拠点に制作した崔在銀の連作「Paper Poem」は19世紀から20世紀に作られた本の見返り紙や遊び紙のページを切り取りコラージュした作品です。19世紀後半から20世紀にかけて生産された紙は、時間と露光によって縁が焼け、重なり合うページの繊細な色調は、何層にも堆積した時間となってフレームの中に集結します。そのグラデーションに見られる構造主義的なコンポジションは、真上から見た都市における建物のようでもあります。コラージュという平面と3次元の狭間に存在する手法は、時間の概念によって、記憶や連続性に転化され、私たちの生命の営みそのものが永遠に終わることのないサイクルから成ることを示唆します。

世界各地でサイトスペシィフィックな作品を展開している川俣正は、その制作過程において多くのドローイングやマケットを生み出します。ラインが形となりスケールが拡大していくプロセスにおけるそれらのドローイングやマケットは、思考の変遷や試みを経てやがて現れる作品を予言し、彫刻の概念を押し広げます。本展では、ドイツ・カッセルのドクメンタ9でのプロジェクトのために制作した「People’s Garden (D9) Plan #7」(1992年)のレリーフなど都市の多様なありようや変化と関わりながら、都市に対して彫刻的な介入を試みる作品を展示します。

MISA SHIN GALLERYの3人のアーティストによる彫刻の展覧会、on sculpture –between line and figureどうぞご高覧下さい。

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