On the Nature of Daylight
フランシス真悟、崔在銀、志水児王、伊庭靖子
2024年1月20日(土)~2024年3月9日(土)
開廊時間:火−土(日月祝休)12:00-19:00
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MISA SHIN GALLERYは、1月20日(土)から3月9日(土)まで、フランシス真悟、崔在銀、志水児王、伊庭靖子によるグループ展「On the Nature of Daylight」を開催いたします。
フランシス真悟のDaily Drawingは、コロナ禍で都市間の移動が困難になった時期にロサンゼルスのスタジオで毎日欠かさずメディテーションのように描くことを自分に課し、世界的なこの状況に対する身体的な応答として始まりました。本展では瑞々しい透明感を湛えた大型のドローイング作品を展示いたします。
崔在銀の「No Borders Exist in Nature」は、時間と露光によって淵が焼けた古い図鑑の1ページに、黒鉛で描いた詩のドローイングです。時の堆積が刻み込まれている紙に、崔の活動の根底にある自然についての思索と共生、そして人間中心主義を反省する言葉が、細密に綴られています。
音、光、振動といった物理世界を構成する微細な要素の特性を拡大し、それらが引き起こす物理現象を視覚的に再現するアーティスト、志水児王の「19:31.0 + 27°Cygnus 25th Nov 2007」は白鳥座が位置する方角の空を、昼間に撮影した作品です。何も写っていないように見える静謐なモノクロ写真は、目に見えるものだけが存在しているわけではないと語りかけます。
伊庭靖子の植物を描いた作品には、通常の視覚とは異なる感覚、「質感」の風景が展開されています。鑑賞者は作品を通し、視覚以外の感覚や自身の記憶が呼び起こされ、観る行為は視覚だけにとどまらない体験となります。
展覧会のタイトルにある「Daylight」とは、日光や昼間という意味以外に、今まで不明だったことに対する理解や知識、また夜明け、日の目とも解釈されます。ポストパンデミックにおいて、私たちの暮らしや社会のあり方が大きく変化していくなか、アーティストがそれぞれの眼差しで未来を示唆する作品は、自然や人間の存在についての思考を促すきっかけとなることでしょう。
崔在銀 Jaeeun Choi
1953年ソウル生まれ76年より東京在住。草月流で華道を学び80年代から生命や時間をテーマに作品を発表。サンパウロ・ビエンナーレ、ヴェネチア ビエンナーレなど国際展への参加多数。サムソンロダンギャラリー、原美術館、プラハ国立ギャラリーなどで個展開催。2024年1月28日(日)まで、銀座メゾンエルメス フォーラムにて、「新たな生」崔在銀 展が開催中。
フランシス真悟 Shingo Francis
1969年カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。ロサンゼルスと鎌倉を拠点に活動。絵画における空間の広がりや精神性を探求し続けている。DIC 川村記念美術館、セゾン現代美術館、マーティン美術館など 国内外の展覧会に参加。
伊庭靖子 Iba Yasuko
1967年京都市生まれ。個展「まなざしのあわい」東京都美術館(2019年)、「まばゆさの在処」神奈川県立近代美術館鎌倉館(2009年)をはじめ国立新美術館、府中市美術館、横須賀美術館、平塚市美術館、滋賀県立近代美術館などの展覧会に参加。
志水児王 Shimizu Jio
1966年東京生まれ。広島県・埼玉県在住。1994~2006年、レーベル「WrK」に参加。ロスキレ現代美術館(コペンハーゲン)、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]、「第21回文化庁メディア芸術際」 国立新美術館、「瀬戸内国際芸術祭2019」などの展覧会に参加。