高山明は2022年5月23日からKunstenfestivaldesarts、ブリュッセルでパフォーマンスイベント「Delivery」を開催いたします。
Kunstenfestivaldesarts公式ページから抜粋、翻訳
パンデミック中に隔離された人々は、外の世界を自分の家に持ち込む方法を求めたことにより、フードデリバリーサービスの需要が大幅に増加しました。高山は、この食品を配達する人々とのコラボレーションで都市に潜入します。配達員の派手な制服や会社のロゴは目立つ一方、その仕事や生活の状況は社会のほとんどから見えないままです。高山は、配達員の中にヒップホップの素養を持つ者がいることから、ラップのパフォーマンスを行うよう呼びかけました。その中で労働環境についての詩や歌詞を共有することで、配達員と顧客との新しいつながりを確認することができるようになったのです。1週間、Kaaistudio’sは、アーティストとの共同作業の拠点となり、その結集の場となりました。その結果、参加者の詩や歌は街中に広まるだけでなく、外界の儚い現実と対照的なこの新しい空間で注目されるようになりました。
Delivery
日時:2022年5月23日(月)– 2022年5月26日(木)
場所:Kunstenfestivaldesarts, Kaaitheater
言語:フランス語、英語、ドイツ語
上演時間:45分
詳細は公式ページをご確認ください。
About the Artist
高山明
1969年生まれ。2002年、演劇ユニットPort B(ポルト・ビー)を結成。実際の都市を使ったインスタレーション、ツアー・パフォーマンス、社会実験プロジェクトなど、現実の都市や社会に介入する活動を世界各地で展開している。近年では、美術、観光、文学、建築、都市リサーチといった異分野とのコラボレーションに活動の領域を拡げ、演劇的発想・思考によって様々なジャンルでの可能性の開拓に取り組んでいる。主な作品に『シドニー歌舞伎プロジェクト』(シドニー)、『ワーグナー・プロジェクト』(横浜)、『マクドナルド放送大学』(フランクフルト、ベルリン)、『東京ヘテロトピア』(東京)、『ピレウス・ヘテロトピア』(アテネ)、『北投ヘテロトピア』(台北)、『ベイルート・ヘテロトピア』(ベイルート)、『横浜コミューン』(横浜)、『個室都市ウィーン』(ウィーン)、『国民投票プロジェクト』(東京、福島ほか)、『完全避難マニュアル』(東京、フランクフルト)など多数。また、横浜トリエンナーレ(2014年)、メゾンエルメス(2015年、東京)、六本木クロッシング(2016年森美術館、東京)、シャルジャ・ビエンナーレ(2017年)、シドニー・ビエンナーレ(2018年)などの展覧会にも参加。東京藝術大学大学院映像研究科准教授。