Our Songs – Sydney Kabuki Project, The Biennale of Sydney, 2018
高山明は2022年11月19日(土) 16:00(CET) / 日本時間 11月20日(日)深夜0時からドイツ、フランクフルトの旧オペラ座 (Alte Oper Frankfurt)にてパフォーマンスイベント「Our Songs」を開催いたします。Hauptwache駅構内のパブリックビューイングに加えて、YouTubeのリアルタイム中継でもご覧いただくことができます。
シドニーに続いて2回目の開催となるフランクフルト市には178カ国の人々が住んでおり、移民が人口の約半分を占めます。高山明の「Our Songs」では、各地から集まった80人近い参加者が故郷に残してきた家族や友人、
「遠くのものを近くに、近くのものを遠くに」
さまざまな理由で母国から避難せざるをえない人たちがいる。彼らが国を去るとき、なにを携えてくるのだろうか。
母国のお祖父さんやお祖母さん、お父さんやお母さんから教わった歌。学校で習ったり、知らないうちに覚えたりして、自分の体ごと移動してきた歌。遠くからきた、見知らぬ誰かの歌が、東京の高校生に伝えられ、彼らによって歌われる。人は未知のものに出会うと往往にして排除したり、敬遠したりするものだが、分からないまま真似してみたらどうだろうか。そのことで、遠くからきた歌が身近に感じられたり、普段見慣れた景色が少し違って見えたりするのではないだろうか。
-高山明
Our Songs
日時:2022年11月19日(土) 16:00(CET) / 日本時間 11月20日(日)深夜0時
場所:Alte Oper Frankfurt
上演時間:4時間
ライブ配信:https://www.youtube.com/watch?v=xQYS-PV5LpI
詳細は公式ページをご確認ください。
About the Artist
高山明 Artist Page
1969年生まれ。2002年、演劇ユニットPort B(ポルト・ビー)を結成。実際の都市を使ったインスタレーション、ツアー・パフォーマンス、社会実験プロジェクトなど、現実の都市や社会に介入する活動を世界各地で展開している。近年では、美術、観光、文学、建築、都市リサーチといった異分野とのコラボレーションに活動の領域を拡げ、演劇的発想・思考によって様々なジャンルでの可能性の開拓に取り組んでいる。主な作品に『シドニー歌舞伎プロジェクト』(シドニー)、『ワーグナー・プロジェクト』(横浜)、『マクドナルド放送大学』(フランクフルト、ベルリン)、『東京ヘテロトピア』(東京)、『ピレウス・ヘテロトピア』(アテネ)、『北投ヘテロトピア』(台北)、『ベイルート・ヘテロトピア』(ベイルート)、『横浜コミューン』(横浜)、『個室都市ウィーン』(ウィーン)、『国民投票プロジェクト』(東京、福島ほか)、『完全避難マニュアル』(東京、フランクフルト)など多数。また、横浜トリエンナーレ(2014年)、メゾンエルメス(2015年、東京)、六本木クロッシング(2016年森美術館、東京)、シャルジャ・ビエンナーレ(2017年)、シドニー・ビエンナーレ(2018年)などの展覧会にも参加。東京藝術大学大学院映像研究科准教授。